その昔、一つの夢がありました。かつて人間が育んだ古い友情を取り戻す夢。

基本はいたってシンプル。種をまき、育て、収穫する。それに使う堆肥は、私たちのトゥルッリ・ホテル「Charming Trulli」の朝食から出る生ごみ(使用済みのコーヒー粉や卵の殻)を利用して独自で作ったもの。

この堆肥は、初物野菜が栽培されるトラットリア裏の畑と町から2kmほど離れた約2ヘクタールの畑「Terra Madre Country」でも使われます。この2ヘクタールの畑は3区画に分けられ、それぞれ2ヶ月の間隔を開けて種を蒔くことにより年間を通しての収穫を確保しています。

野菜は冷凍をしないことにより、植物そのままの新鮮さと本来の味が保たれます。そして、メニューはもちろん、ほとんどが野菜を中心としたものです。

料理もシンプルそのもの。家庭料理のような温かくで混じりけのない味は、化学肥料ではなく堆肥によって育てられた野菜によるものです。

トラットリアの建物は、4つのとんがり屋根をもつ古いトゥルッリの家屋を改装したもので、アンティークモダン見事に共存しています。

トラットリア内はいくつかの部屋に分かれ、それぞれにテーマがあります。それらは冬の菜園(Orto Inverno )、夏の菜園(Orto Estateと名付けられ、テーブルにはその季節の野菜の名前が付けられています。また、その他には季節の野菜を使ったこの地方の郷土料理をテーマにした部屋、代々受け継がれた天然酵母で発酵されたベーカリー製品をテーマにした部屋があり、外のテラスでは、堆肥作りから耕作、収穫まで菜園での作業工程が物語られています。

石でできたとんがり屋根の下や菜園を眺めながらの食事は、ここでしかできない貴重な体験となるでしょう。